想い -omoi- series
ポケット
大塚愛
誰にも見せなくていい。
大切な想いは、そっとポケットにしまっておくだけでいい。
INTRO
CD化される前から、愛されていた歌
「想い -omoi-」シリーズ第10弾は、大塚愛「ポケット」です。2007年11月7日にリリースされたこの曲には、少し珍しいエピソードがあります。実は、その1年以上前、2006年9月9日に行われた1夜限りのバースデーライブで初めて披露され、CD化されるまでの間、ファンの間で”幻の名曲”として語り継がれていた楽曲なのです。
❄️前回の中島美嘉「雪の華」も冬の楽曲でしたが、あちらが「積もる雪の冷たさと儚さ」だったのに対し、この曲が描くのは、寒い季節にこそ感じる、内側にある温もりです。
WHY THIS SONG
選んだ理由と、思い浮かぶ景色
この曲を選んだのは、1年以上も口伝えのように大切にされ続けたという事実そのものが、この曲の持つ温もりの証明になっていると感じたからです。人から人へと語り継がれる音楽には、CD音源だけでは測れない特別な価値が宿ります。
浮かぶ情景
凍える冬の街を歩きながら、コートのポケットに両手を入れる。その中に、誰にも見せない小さな宝物をそっと忍ばせているような感覚。
共感のポイント
大切な想いほど、声高に語る必要はないという感覚。ポケットの中にしまっておくだけで、いつでもそこにあると分かっているだけで安心できる、そんな存在への共感。
LYRIC & WORLDVIEW
「ポケット」という、しまう場所の意味
ポケットというモチーフが秀逸なのは、それが「見せるための場所」ではなく「しまっておくための場所」であるという点です。誰かへの想いを、大々的に表現するのではなく、そっと自分の内側に留めておく。その控えめな愛情表現の形が、この曲全体の温かさを生み出しています。
冬の寒さという設定も効果的に機能しています。外の冷たさが強調されるほど、内側にある温もりの存在が際立つ。大切な人を想う気持ちを、声高に叫ぶのではなく、静かに抱きしめておくような描き方に、大塚愛らしい柔らかな感性が表れています。
ARTIST
大塚愛という歌い手
「さくらんぼ」をはじめとするヒット曲の数々で知られる大塚愛は、独特のポップな感性とストレートな感情表現を両立させるシンガーソングライター。作詞・作曲だけでなくプロデュースまで自ら手がけるスタイルで、長きにわたり第一線で活躍し続けています。
「ポケット」は、そんな彼女の代表曲群の中でもとりわけ静かで内省的な一曲。ライブで先に披露され、ファンの想いによって育てられてから正式にリリースされたという背景も、この曲を特別なものにしています。
MESSAGE
